女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書) epubダウンロード

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書)

strong>本, 中村淳彦

女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル (朝日新書) epubダウンロード
によって 中村淳彦
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内容紹介 女子大生が風俗業界に大量流入している。 そこから見えるいまの大学生の意識、広がる貧困 ──経済事情がままならないなか、 「充実した学生生活を送りたい学生」ほど、 体を売って学費を稼いでいる衝撃的な現状をリポート。 著者の新境地。 【目次】 はじめに――女子大生が風俗に大量参入している 第1章 女子大生風俗嬢の履歴書 ・入学と同時に家族の介護がのしかかる ・泣きながら追いつめられた日々を告白 ・親の支援ゼロ、月々第二種奨学金を借りる ・即金で3万円をもらって、すごいと思った ほか 第2章 「平成型苦学生」の出現――男子もカラダを売る ・常軌を逸した学費の高騰 ・朝から晩までバイトばかりの学部時代 ・大学院に進学するためには男娼になるしかない ・月収は最低でも70万円 第3章 貧困の沖縄を行く ・中卒は自給670円、大卒か夜の仕事は800円 ・女性を風俗に売って、やっと学費が支払える ・水だけ飲んで、なにも食べない ・フルで奨学金、卒業時は883万円の借金 ほか 第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか ・彼にソープ勤めを薦められた東京六大学生 ・中退は一括返済、病院への奨学金返済 ・彼氏に騙されて、徹底的に搾取される ・女を騙す経済的貧困を抱える男子学生 第5章 風俗はセーフティネットか ・貧困から抜け出せないと嘆く、熟女風俗嬢 ・生活保護程度しか稼げない現実 ・福祉担当者は格安デリヘルに張りつくべき ・兄からのDVで深刻な不眠症に ほか 第6章 トップスペックの学生はAVへ ・面接に来るのは普通の女の子ばかり ・団塊ジュニア世代の楽園のような学生生活 ・トップ女優は現役女子大生 ・就職しないでAV女優になりたい ほか 第7章 世代格差とブラックバイト ・凄まじい日々のスケジュール ・介護施設の違法労働 ・蔓延するブラックバイト ・彼氏への罪悪感で涙を浮かべる 内容(「BOOK」データベースより) 「風俗をやって本当によかった」彼女たちが異口同音に語る理由。大学がレジャーランドだったのは遠い昔。親は貧困に転落し、ブラックバイトも増加。人生に重い足かせをはめる奨学金の存在…。資格をとりたい、留学したいといった「向上心ある学生」ほど、身体を売らざるをえない現状をリポート。ここまできたニッポンの現実。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 中村/淳彦 1972年東京都生まれ。ノンフィクションライター。大学卒業後、編集プロダクション、出版社を経てフリーに。風俗業やアダルトビデオ業界を長年にわたり取材、旺盛な執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
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日本を代表する経営学者の一人である大前研一さんが、ブログで1月25日に奨学金制度について書かれていますが、以下一部分を抜粋致します。「まず私が思うのは、奨学金の対象を大学と考えるのであれば義務教育ではないのですから、本来は国が支援する必要はない、ということです。必要な人は銀行から普通にお金を借りれば良いのです。そして、大学に通うことに価値があり、その価値が上がったことで給与も高くなり、その分で返済ができるという認識を持つことが大事だと思います。そうなれば、銀行側としても貸出先がなくて困っていますから、受け入れてくれるはずです。公的な奨学金だと思うから返済が甘くなるのであって、銀行であれば取り立ても行うでしょうから返済率も改善するでしょう。」正論だと思います。一方で、本書では著者が以下の様に書かれています。「筆者の個人的見解でいえば大企業の総合職に新卒入社したり、大卒枠の公務員になるなどの結果が出せれば、十分に投資する価値がある。逆にベンチャー企業や中小企業に就職する程度では、投資した金額は戻ってこない可能性が高い。資格でいえば医者や弁護士、司法書士あたりは別格として、大学進学が条件にある社会福祉士あたりを取得しても、極めて高い確率で大きなマイナスとなる可能性がある。したがって親の世帯収入が低く、投資の回収に不安のある若者たちは、勇気を持って『通学制の大学に進学をしない』という選択をすることだ。」(位置No.2227)私は、これら二つの文章に触れて、奨学金制度について考えてしまいました。大前研一さんの文章は日本学生支援機構による奨学金の存在そのものの必要性を議論しているものと思われ、中村淳彦さんの文章は同機構の奨学金を借りて大学進学しようとする際に考えるべきことについて書かれたものであると思われます。その様な論点の違いが、これら二つの文章にはあるとは思います。しかし、大前さんの言葉を借りるならば「大学に通うことに価値があり、その価値が上がったことで給与も高くなり、その分で返済ができるという認識を持つ」ことが、大学進学のためにお金を借りる場合には必要であるとしている点は、これら二つの文章に共通している様に見えます。そして、実際に奨学金を借りた後、結果的に、卒業・就職・返済が、どうにかなった人々は、「大学に通うことに価値があり、その価値が上がったことで給与も高くなり、その分で返済ができるという認識を持つ」ことの必要性を強く語ることになると思います。一方で、結果的にどうにもならなかった人々は、その認識を持てなかったお前が悪いと責められることになるのだと思います。しかし、どうにかなった人々と、どうにもならなかった人々の違いは、個人の努力の範囲に収まるものなのでしょうか。もちろん、個人の努力はとても重要であるとは思います。しかし、個人の努力の範囲には収まり切らない部分がある様に、私には感じられます。なぜなら、それは、就職活動時の景気に大きく左右されてしまい、かつ、奨学金を借りる大学入学時に、高校の卒業生が就職活動時点の景気動向を予測することなどは困難である様に感じるからです。本書によると、「全学生のうちの奨学金を受給する者の割合は大学昼間部で52.5%、大学院修士課程で60.5%、大学院博士課程で66.2%と過半数を大きく超えている」(位置No.1068)ということですね。こんな状況を見ると、今時の大学進学予定者は相当に困難な決断を普通に迫られている様に感じます。そして、本書には、何ともならなくなってしまう前に、風俗嬢になって短期間にお金を稼ぐことによって、何とかさせようとする女子大生がしばしば出てきます。とにかく「火事場の馬鹿力」(位置No.481)で何とかしようということだと思います。私は、私の知人が、大学時代に、まさに「女子大生風俗嬢」であったということを知り、少なからず衝撃を受けたことがありました。そして、それが切っ掛けとなって本書を手に取ってみたのでした。その知人は、大学時代に奨学金を借りていなかった様でしたが、「奨学金を借りていたとしたら『女子大生風俗嬢』にならずにすんだ」とは全く考えておらず、むしろ、「奨学金を借りていたとしたら、もっと酷い状況になってたかもしれない」と考えている様でした。そのため、その知人は「奨学金を借りなくて良かったぁ」としみじみと言っていましたが、その言葉を聞いた時、私は何とも表現できない複雑な気持ちになりました。本書を拝読してみて、個人的には、そもそも大学の学費が高すぎるのではないのかなぁとも感じましたが、大学生の経済事情や、いつの間にやら広く普及するに至っていた日本学生支援機構の奨学金制度のことを考えるのに、本書は役立つものと思いました。本書のご一読をお薦め致します。なお、本書の記述で一部分だけ違和感を覚えた部分がありましたので、以下に記しておきます。「団塊ジュニア世代は人口が多く、大学の入試倍率は凄まじかったが、全国的に世帯収入は高かった。高卒の就職も膨大にあり、進学という道を選択した大学生で貧窮する者は極めてレアだった。一部上場企業も高卒を受け入れていて、進学しないで働くという選択も一般的だった。よほどの理由がない限り、働く意欲がある者で職にあぶれる人はいなかった。」(位置No.1816)ここの部分ですが、ここで言及されている早乙女ありささん(1971年生まれ。短大卒業後就職)のケースは、いわゆる団塊ジュニアの中でも社会に出るのが比較的早かった一握りの人達にしか当てはまらないケースと言えるのではないかなと思いました。つまり、団塊ジュニアの中でも、バブルのバスに乗り遅れなかった一部の人達の話なのではないかと。団塊ジュニアは、一般的には、就職氷河期にまともに当たってしまったため、バブル入社世代とは全く異なる状況に直面してしまったものと私は思います。そして、ここの部分の記述は、一握りの団塊ジュニア世代だけでなく、団塊ジュニア世代一般がバブルに乗り遅れなかったかの様に、誤解を招いてしまう可能性がある様に見えました。そのため、私は若干の違和感を感じたのでした。ただ、この点についての違和感が有りはしましたが、本書は題名から予想される内容より、重い内容を含んでいると思われ、あらためて、本書のご一読をお薦めする次第です。

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